思うこと

おもしろいと思う文章の共通点

糸井重里さんの優しい語り口が好きで、Twitterをフォローさせていただいていて、

ほぼ日で更新される記事も時々拝見しています。その中の最近読んだ記事で、

 

寺尾玄×糸井重里対談 バルミューダのパンが焼けるまで。

とか、

孫 泰蔵×糸井重里 対談「ご近所の社長は、やっぱりすごい人だった。」

とか、とっっっても面白い記事でした。

 

バルミューダ」というブランドは、最近トースターが話題なことは知っていたのですが、「海外のおしゃれブランドかな?」くらいの理解だったのです。それが、この記事の中で糸井さんと対談している寺尾 玄社長は、なんとまあ面白い人なんでしょう。

ご両親の個性的な教育方針や、若い頃ミュージシャンだった話し、最初に作った扇風機を家電芸人の土田さんに売り込んだときのエピソード、そしてバルミューダは案外新しい、日本でうまれたブランドだったことなどなど知って、へー!の連続でした。

「大手企業にかなうわけない。」と、私なら挑戦する前から諦めてしまいそうな家電製品の分野で、こういう魅力的な人だから、こういう魅力的な商品ができたんだなって知り、急にバルミューダのトースターに興味がわいてきました。

 

孫 泰蔵×糸井重里 対談「ご近所の社長は、やっぱりすごい人だった。」の記事も面白くて、ほぼ日と同じビルに入っているミスルトウという会社の社長と、糸井さんの対談記事で、なんとそのミスルトウの社長の孫泰蔵さんは、SoftBankの孫正義さんの弟さんとのこと!

「兄弟で社長なのね!」と、へー!だったのですが、孫泰蔵さんの浪人時代の話し、Yahoo!JAPANの創業メンバーだったこと、自らをMBA野郎と言ってしまうほどMBAの考え方に傾倒していた過去があるのに、今では「MBAはね、もう害です。」言ってしまうような考えに至っているところなどなど、もー、へー!へー!と何度も心の中でつぶやきながら読みました。毎日一章づつアップされるのが待ち遠しくて、待ち遠しくて、しかたありませんでした。

 

それに、最近はnoteでも毎日のように素敵な文に出会い、わくわくしたり、自分を見つめ直すきっかきになったりしながら、読ませてもらっています。例えば、

 

「好きなことをやる」という劇薬|最所あさみ|note

読みやすい文章は「デザイン」が優れている|竹村俊助/編集者|note

なにかにならなきゃいけないの?|いとまり@東大生ライバー|note

 

など。ほんとに良質な記事がネット上にあふれてるなぁと思います。

それにしても「おもしろい文章」って、何がおもしろいんでしょう。自分なりに思うにポイントはいくつかあって、

ひとつは、知らない考え方や、経験を疑似体験させてくれる文。きっと、寺尾社長や孫社長が、今の境地にたどり着くまで、何年もの時間とたくさんの経験や苦労があったに違いないのに、それをまとめた文章は、10分くらいで読めてしまう。

よく、「巨人の肩に乗る」と表現されるけど、みんなに等しく1日は24時間。でも、何年もかけてたどり着いた知をまとめた文章を読むのに必要な時間はほんの10分程度。そうすると、私の1日24時間は、24時間以上の価値を持つことになります。本当にありがたいことです。

そしてもうひとつは、書き手の「本当」を書いている文。これは想像でしかないんですが、やっぱり、本人とかけ離れたイメージを“演出”しようとして書いている文は、なんとなく違和感?を感じて、すっと入って来ない気がします。これはあくまでも想像ですが。

 

私の文は、自分を偽っていないかな?読んでくれる人の1日を、24時間以上の価値にできているかな?そんなことに気をつけながら、書いていきたいと思っています。

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